リオネル・メッシという異次元の存在

2月23日、バルセロナとセビージャの試合をテレビ観戦した。

いつも思うことではあるが、やはりメッシは異次元の存在である。

 

バルセロナはチームとしても完成しているのだが、メッシがいないとここまでの成績を残すことは不可能であった。

メッシの凄いところは、ドリブル・パス・シュートどれをとっても世界最高峰の技術をもっていて、一人で局面を打開できてしまうところだ。

 

この試合でも、スペインの強豪セビージャ相手に3得点1アシストとすべての点に絡んだ。最初のゴールではラキティッチからのクロスを少し下がりながら直接ボレーでをゴール左隅に決めている。普通の選手だったら一年に一回あるかないかのスーパーゴールだが、メッシだと普通のゴールに見えてしまうところが不思議である。2点目のゴールは右サイドに交代で入ったデンベレからのグランダーのクロスを左足でコントロールして、右足でコントロールシュート。相手は左足にどうしても注意がいってしまい、右足へのケアがどうしても疎かになってしまう。これは左足が強烈すぎるからなせる技で、右足もある程度の精度を持っているので相手も守りの選択肢が増えて対応に苦慮してしまう。3点目はゴール前のこぼれ球をふわりと浮かして簡単にゴールを決めているが、簡単に見えて瞬間的に浮き球にするという発想自体が普通の選手にはできないことで、それは天性の感覚がなせる技術なのだろう。この試合は、メッシによるメッシのための試合であったといっても過言ではない。そんな試合が一年に何度もあるのだが。

 

確かに、バルセロナは世界最高の選手たちが集まっており、メッシがこれほど活躍できるのはサポートが充実しているからということも事実。ただ、逆にバルセロナにメッシがいないことを考えると、ここまでの成績を残すことはありえない。それほどメッシは特質した選手であり、代えの利かないスペシャルな存在なのだ。

 

メッシは異次元の存在であることは、議論の余地はないだろう。ベテランの域に達してもまだまだ健在のリオネル・メッシ。これからの活躍にも期待しつつ、歴代世界ナンバー1選手であると私は思っているので、それを証明するためにもこれからの活躍に期待していきたい。同じ時代に生まれてきた喜びを噛みしめながら。