意地を魅せろ!レアル・マドリード!

国王杯準決勝セカンドレグのクラシコを観戦した。前評判は、バルセロナ断然有利。国内リーグの優勝も難しくなったマドリーに意地を見せてほしいと、ドキドキしながら試合を観戦した。

 

結果からいうと、0-3でバルサの勝利。ファーストレグとの合計で1-4(1-1、0-3)で、得点差もさることながら、内容でレアルを圧倒した。

 

正直、もう少しレアルには意地を見せてほしかった。バルサファンの自分からしても消化不良でなんだが物足りなさを感じた。

 

試合の入り方は、お互いにプレッシャーが厳しくチャンスらしいチャンスはどちらもなく膠着した展開。特にレアルはモチベーションが高く、集中してゲームに臨めていた印象。先取点がどちらに入るかが大きなポイントと思っていたので、希望としてはレアルに入れば面白い展開になると期待していた。

 

ただ、思惑とは裏腹に先取点はバルサが奪った。レアルの中盤でのパスミスから左サイドのデンベレが縦に抜けてのクロス。スアレスがなんなく合わせてゴール。簡単なゴールではないのだが、簡単にみせてしまうスアレスの技術の高さは凄いとしか言いようがない。危険なエリアでのボールロストは、失点に直結すると深く認識する場面であった。

 

2点目も1点と同じような形でデンベレに右サイドを突破され、グランダーのクロスをクリアしようとしたバランの足に当たり、そのままゴールネットを揺らした。

 

これで後がなくなったレアル。3点とらないと決勝に進めない状況でどうにか自分たちを鼓舞する場面であったが、今のレアルには状況を覆す力を、誰も持ち合わせていなかった。会場の雰囲気も負けを受け入たムードとなり、ここで試合は完全に決まってしまった。さすがに今のレアルでは後半20分から、バルサ相手に3点を取ることは困難であることは誰から見ても明白。だからこそ、レアルの選手には意地を見せてほしかった。

 

レアルで唯一の収穫は、左ウィングに入ったビニシアスの存在で、幾度となくバルサ守備陣を脅かした。マッチアップしたセメドもスピードがいい選手なのだが、一方的にビニシアスに突破を許し、対応に苦慮していた。まだ18歳でこれからの成長が非常に楽しみな選手。話によると3月の親善試合でブラジル代表デビューするのが濃厚らしく、代表でのプレーを早く見てみたい。

 

ベニシウス以外の部分では前向きに材料を探すほうが難しく、このままでは3日後に控えたリーグ戦のクラシコも同じような結果になる公算が高い。ソラリ監督がどのように状況を打開していくか腕の見せ所である。どうにか胸の高まるような展開になることを願っている。

 

バルセロナは主力のけが人も復帰してきており、ますます隙のないチームに仕上がりつつある。また、スアレスの復調、デンベレの活躍、なんといってもメッシの存在がピカ一である。

 

メッシのゴールこそなかったが、存在感が抜群で、ピッチに立っているだけで相手の脅威になっていて、さすがは世界最高の選手といったところ。次のクラシコはメッシが爆発しそうな予感がしてならない。

 

3日後のクラシコがいろんな意味で今から楽しみである。